
試乗日:2009年5月28日
ロケ地:神奈川県・横浜周辺他
天候:曇り時々雨
文:石川芳雄
撮影:村西一海・井上雅行
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2月に登場したホンダ インサイトと共に、ここ数カ月ハイブリッドカー人気を一気に盛り上げて来たプリウス。積極的なティザー広告の効果や予想を上回る低価格のウワサもあって、新型3代目の販売は極めて好調。
5月18日の発表前にすでに8万人がオーダーを入れ、月末には10万人以上が納車を待つ状態となっている。生産現場は嬉しいフル回転状態だそうだが、ハイブリッドはバッテリーの供給量がネックとなるため増産にも限りがあり、5月27日以降に申し込んだ場合工場出荷は11月となるという、異例のニュースリリースまでが配信される事態となった。
100%のエコカー減税や、購入補助などの景気対策が刺激となっているのは間違いないが、消費者のマインドが「こんな時代だからこそ燃費の良いクルマを」と変化している事が、ハイブリッドカーの人気を大きく押し上げる原動力だろう。しかも価格は205万円からと、先代よりはるかにバリューが高まっているのだから、この人気も素直にうなずける。
試乗日:2009年5月28日
ロケ地:神奈川県・横浜周辺他
天候:曇り時々雨
文:石川芳雄
撮影:村西一海・井上雅行
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車体中央あたりをピークとした緩やかなルーフラインを持つ、5ドアハッチバック(トライアングルシルエット)の基本フォルムは先代から踏襲している。実用性と、燃費向上に強く貢献する空力を追い求めて行くと、この形態がベストなのだろう。インサイトが似た形状になったのも偶然ではないのだ。
斬新なヘッドランプやショルダーの強いキャラクターラインなどで新らしさを打ち出しつつ、前後コーナー部に平面を設けるなど空力に対する作り込みはさらに熱心で、CD値0.25とトップレベルの数値をモノにしている。
ちなみにボディサイズは、ホイールベースと全高が先代と変わらず、全長が 15mm、全幅が 20mmと少しずつ拡大された。
この効果は室内に出ており、前後席の間隔が15mm広がったため特にリアシートの広々感が増した。荷室もバッテリーの搭載でフロアがやや高いものの、奥行きがあり実用的だ。
インテリアは、センターコンソールが高いフライングバットレス様式を採用した。これは今回からオーリス系とプラットフォームを共用した関係だ。
試乗日:2009年5月28日
ロケ地:神奈川県・横浜周辺他
天候:曇り時々雨
文:石川芳雄
撮影:村西一海・井上雅行
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3代目プリウスは、従来1.5リッターだったエンジンを1.8リッターに拡大し、併せてモーターも50kWから60kWに増強。さらにモーターのトルク増幅を図るリダクションギア機構を盛り込んだのが特長だ。
これ以外に、冷却水を効率よく循環させる電動ウォーターポンプ、ヒーターやエンジンの暖気を助ける排気熱再循環システム、エアコン能力を補助するソーラーベンチレーションなど様々な省エネ技術が採用されているが、遊星ギアの動力分割機構でモーター・エンジン・発電機を適宜制御するTHS-II自体は同じなので、パワーフィールにも大きな違いはない。
プッシュボタンで起動し、バイワイヤー式のセレクターをDに入れてアクセルを軽く踏み込むと、プリウスはモーターによる静かで不思議に力強いスタートを切る。EV状態でもけっこう走れる(時速55kmで約2キロ)のだが、流れにスムーズに乗ろうとさらにアクセルを踏むとエンジンが始動。この辺の一連の動きがより力強くなったのは、やはりシステムのパワーアップの恩恵だ。
また、高速でエンジンがあまり唸らなくなり、静粛性と伸びが向上していた。
試乗日:2009年5月28日
ロケ地:神奈川県・横浜周辺他
天候:曇り時々雨
文:石川芳雄
撮影:村西一海・井上雅行
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ハイブリッドシステムの進化もさることながら、僕が3代目プリウスで最も感心したのは操縦安定性が向上した事だった。特にツーリングセレクションと呼ばれるモデルは、17インチタイヤとスポーツサスペンションを装備し、ステアリング機構にも手が加えられていて、格段に締まった乗り味になる。
正直なところプリウスは、通常のエンジンカーのパワーフィールとは異なり必要な場面で最も効率よく力を出す人工的な味わいが強いため、スポーティという表現とはなじみが良くない。しかし手応えの増したステアリングやフットワークが走る楽しみを増幅してくれるのは確かだ。
一方、15インチタイヤを履く通常モデルは、ステアリングセンターの座りにまだ人工的なフィールを若干残しつつも、高速でもチョロチョロしない安定性と、軽やかなハンドリングを両立していて魅力的。また、ブレーキフィールがさらに自然になり、止まる瞬間の力の抜き加減以外、もはや特別なクセが見られなくなったのも朗報だ。
試乗日:2009年5月28日
ロケ地:神奈川県・横浜周辺他
天候:曇り時々雨
文:石川芳雄
撮影:村西一海・井上雅行
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本格的な燃費計測はまだ行なっておらず、試乗会の限られた時間、オンボードの燃費計で確認した程度だが、雨中でエアコンやワイパー全開、市街地は流れが激しく、高速は登坂路が多いという不利な条件を燃費を気にせず普通に走ってコンスタントにリッター20kmを上回っていたのは立派だ。
発表されている10・15モード燃費は、最も軽量で185タイヤを履くL(これが205万円)でリッター38.0km。この数値を実走行で出すのは大変だろうが、条件さえ整えば不可能では無いはず。事実、試乗会の悪条件下でもエコランに心がけリッター40kmを記録したケースもあったと言う。
グレード選びは悩ましいが、プリウスでもスポーティな味わいが欲しいならツーリングセレクション。後は装備と予算で選ぶしかない。205万円のLは装備がシンプルでメーカーオプションもほとんど選べないが、それでもハイブリッドの機能は同じだし、走りも軽快で印象は良かった。これをベースにディーラーオプションでシステムアップするやり方も十分に有りだ。
試乗日:2009年5月28日
ロケ地:神奈川県・横浜周辺他
天候:曇り時々雨
文:石川芳雄
撮影:村西一海・井上雅行
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