
試乗日:2009年8月18日
ロケ地:イギリス・エジンバラ周辺
天候:晴れ
文:九島辰也
撮影:ランドローバー・ジャパン
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フリーランダーからレンジローバー(日本名:レンジローバーヴォーグ)までのラインナップで、最後に追加されたのがレンジローバースポーツである。2006年モデルとしてリリースされたそれは"コンパクトレンジ”といったポジションで私たちの前に現れた。
そのレンジスポーツがこのタイミングでひとつ世代を新しくする。"このタイミング”とは、兄弟車に新型エンジンが配られたことを指す。V8エンジンはすべて5リッターとなり、パワーとトルクの向上が実現された。自然吸気のNAで375ps、スーパーチャージドで510psというから驚かされる。カイエンターボ 10psと考えると凄まじい。
ところでこのクルマは、その名前からレンジローバーヴォーグとシャシフレームを共有すると思われがちだが、中身はディスカバリーと同じ、ラダータイプのフレームをビルトインしたオフローダーならではのボディ構造だ。
そんなキャラクターのレンジスポーツだが、今回はアクティブ・ライド・コントロールやアダクティブ・ダイナミクス・システムが追加され、スポーティな走りに更なる磨きがかかった。
試乗日:2009年8月18日
ロケ地:イギリス・エジンバラ周辺
天候:晴れ
文:九島辰也
撮影:ランドローバー・ジャパン
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レンジスポーツのエクステリアデザインは、ラインナップの中でもっともダイナミックであることを使命としてつくられた。見た目に鈍重な箇所は一切なく、背の高いクルマでありながら躍動感をみなぎらせる。リアピラーの角度などは絶妙だ。 “スポーツ”という名の下、そのコンセプトは見事に実現されたといっていいだろう。
そんなレンジスポーツだけに、今回デザイン上の大きな変化はなく、ディテールのこだわりに留まる。レンジローバーヴォーグとのリンクを強めるためグリルやヘッドライトの造形をそれに近づけたり、フロントのフェンダーやバンパーの形状を若干変えたくらいだ。前者は高級感を出すため、後者はスポーティさをアピールするためとなる。個人的には、大型化されたエアインテークがよりワイルドさを具現化したように思える。
ちなみに、このタイミングでレンジローバーヴォーグも意匠変更している。フロントおよびリアのライト類にLEDを多用した。アウディやマセラティを見てもわかるが、これは自動車業界全体のトレンドである。確かに、見た目の新しさを感じさせる合理的な手法といってもいいだろう。
試乗日:2009年8月18日
ロケ地:イギリス・エジンバラ周辺
天候:晴れ
文:九島辰也
撮影:ランドローバー・ジャパン
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エクステリアとは違い、新型レンジスポーツのインテリアは劇的に変わった。各部の質感もそうだし、全体な造形も高級サルーンのように見て取れる。ダッシュパネルからセンターコンソールへとつながる滑らかなラインは、特にその感が強い。
新開発のシートもインテリアでは注目ポイント。質感で高級さをアピールするばかりか、新規採用の電動調整式サイドサポートがドライバーの姿勢をキープする。コーナリングで外側のサイドサポートが膨らむ仕組みだ。
この他ではルート検索が早くなったHDDナビや新しくなったオーディオのインターフェイスが実用性を高めている。オフローダーだからといって、同価格帯の高級サルーンと装備の面で劣るところはない。しかも、オフローダーならではの装備として、車両の5方向をデジタルカメラで撮り、モニターに映すシステムが組み込まれる。オフロード走行時の周辺状況を把握するほか、牽引トレーラーの確認もできる。
試乗日:2009年8月18日
ロケ地:イギリス・エジンバラ周辺
天候:晴れ
文:九島辰也
撮影:ランドローバー・ジャパン
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今回のキモはやはり動力性能の向上に他ならない。NAで375ps、スーパーチャージドで510psとなったパワーソースはさすがに魅力的だ。
実際そのステアリングを握って感じるのは、意外にも使い勝手のよさだ。NAはもちろん、スーパーチャージドでもフツーに走っている限りその素性を感じ取れない。それほど、滑らかで扱いやすいのだ。が、よくよく考えてみると、これだけのボディをスイスイ動かすのだから、もの凄くパワフルなことはわかる。どこまでも続く上り坂を、息継ぎすることなくグイグイ引っ張る姿は頼もしい。
ただ、スーパーチャージドをパドルシフトを駆使してガンガン踏み込んでいくと、そのイメージは豹変する。4000回転あたりからの加速感はもはやスポーツカーレベルで、不意なアクセルワークでは頭をヘッドレストに打ち付けてしまう。これこそ510ps!といった印象だ。
また、これだけ踏めるのもじつはブレーキがいいから。ブレンボとの共同開発による6ポッドのキャリパーが短い制動距離を生む。元飛行場というところで時速100マイルからの制動テストを体験したが、その結果は相当よかった。
試乗日:2009年8月18日
ロケ地:イギリス・エジンバラ周辺
天候:晴れ
文:九島辰也
撮影:ランドローバー・ジャパン
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このクルマはあらゆる面でふたつの側面が両立している。高級感の高いインテリアとスポーティなエクステリア、パワフルでありながら直噴化された環境対応エンジン、そしてオンロード性能を高めつつオフロード分野のキャパシティを広げたテレインレスポンスがそれだ。
中でもオフロード走行用として開発されたはずのテレインレスポンスが、じつはオンロード用にものすごく技術を上げているのには驚いた。1秒間に500回モニタリングされ電子制御されるダンパーが、路面に吸い付くような走りを見せてくれる。しかも、スタビリティコントロールが、ブレーキとアクセルを協調制御しアンダーステアを解消するというオマケ付きだ。そしてオフロード用には新たに砂地脱出用のサンドローンチコントロールなどが追加される。トラクションコントロールを精緻に制御することで、駆動力のかかりにくい状況を回避しようという手法だ。
というように、新型はオンロードとオフロードの走行性能をキチンと上げている。その部分では我々の期待以上と言ってもいいだろう。
試乗日:2009年8月18日
ロケ地:イギリス・エジンバラ周辺
天候:晴れ
文:九島辰也
撮影:ランドローバー・ジャパン
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